ピエモンテのブラ。
スローフード発祥の地である。
スローフード協会の本拠地があるレストラン、“オステリア
ボッコンディーノ”へ足を運んだ。
石畳のブラの街は、通りが狭い。
通りに面した、各玄関の入り口を覗くと中庭が広がる。
昼下がりのとても、気持ちのいい風景の中で、昼食を。
伝統のピエモンテ料理を、おなかいっぱいになるまで、
ゆっくり、ゆっくりとデザートまでたどり着く。
ピエモンテのデザートは、パンナコッタが有名。
それならばと、どこのレストランに入っても、私は
パンナコッタを食べることに決めていた。
その、数々。
そこに行けば、それを食べろ。
日本でもありますね。
札幌 → ジンギスカン
仙台 → 牛タン
大阪 → お好み焼き
香川 → うどん
博多 → 博多ラーメン
書き出せばキリがないですが。。。
でも、札幌でだって、牛タン、お好み焼き、うどん、そして
きっと博多ラーメンだって食べられるだろう。
どこに行っても、同じものに出会える。
それはとっても、便利なことだとは思う。
今回イタリアでこんな出来事があった。
シチリアで、「ジェノベーゼのスパゲティが食べたい。」と、
言ったとき、レストランの店主から、
「ここをどこだと思ってるんだ?ジェノベーゼが食べたい
なら、ジェノバに行って食えよ。」
と言われた。
地元の料理を自信を持って、食すこと。
そして誇りに思うこと。
この店主からは、こういう情熱を感じた。
もしかすると日本は便利さとは引き換えに忘れてししまった
ものも、あるのかもしれない。
だからこそ私たちは、
日本には日本に合った形はあれど、
「地域」の自信と誇り、情熱を伝えて行きたい。
おいしいパンナコッタ。
十勝のおいしい牛乳でも再現をしてみたい。