歌舞伎座が来年、建て替えのため取り壊しとなる。
初代の歌舞伎座ができたのは、明治22年のこと。
火事や、関東大震災を経て今の歌舞伎座になったのは、
昭和25年のことらしい。
もう59歳。
耐震上の問題などもあり、建て替えが決まったものの、
なんだかわびしい気分になる。
思わず、平家物語の一文を思い浮かべてしまった。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。。
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