あの日、テレビを見て凍りついたのは私だけではなかったでしょう。
畑の上を津波に押し流されていく家や車、何もかもが信じられない光景でした。
その日、私は銀座の店にいました。夜になっても街は混乱していました。
表通りはまるで魚の群れのように人があふれ、道路は大渋滞で1時間たっても全く進むことのできない車の列がどこまでも続いていました。
日本のみならず、世界に衝撃を与えた東日本大震災から、3年の月日が流れました。
被災地にはいまだに元の暮らしを取り戻せず苦しんでいる住民、わが身を惜しまず原発事故の復旧に当たっている作業員がいます。
そして、家族や友人、財産、職場、自分の大切な過去、全てを失ってしまった人々も懸命に生きています。
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